子どもに伝えたいこと #6
TOKYO2020で個人的に一番印象に残ったのは、ベラルーシの陸上競技選手
クリスチナ・チマノウスカヤ選手の亡命。
先月1日(8月1日)に羽田空港で帰国を拒否し、その4日後(8月5日)には
亡命先のポーランドに到着するというスピード亡命。
ベラルーシはソビエト連邦崩壊に伴って30年前(1991年8月25日)に独立。
1994年の大統領選挙で当選して以降、その座に留まり続けているアレクサンドル・
ルカシェンコ大統領は「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれている。
今年5月には旅客機を強制的に着陸させ反体制派ジャーナリストを拘束したり、
先月3日にはウクライナに逃れたベラルーシ人の支援団体の代表が遺体で
見つかったり、ルカシェンコ大統領が反政府的な活動を警戒していて
圧力を強めていると見られている。
平和の祭典であるオリンピックの出場選手にこんなことが起きたのがビックリ
だし、国外に逃れてもルカシェンコ政権に批判的な意見を持つ人に対する
迫害が続くという状況に心を痛めている。